雲中供養菩薩

最近、運動不足でウォーキングもしていないし、歩きに行こうということで、宇治の平等院に行きました。鳳凰堂、外から観たことはありますが、今回初めて中に入りました。

一度に入場できる人数が決まっていて、予約制になっています。入る前に、係の女性から注意事項を聞きました。

鳳凰堂は国宝で、浄土の宮殿をイメージして建てられました。建てられてから一度も火災にあっていません。とても貴重な建物なので、壁や扉に寄りかかると、残っている貴重な絵などが剥がれてしまう恐れがあるので、絶対に寄りかかったりしないでください。。。というような内容でした。

少し緊張しながらお堂に入ると、平安時代に作られたという、大きな阿弥陀如来様がおられました。そして、壁には雲に乗って楽器を演奏したり、舞ったりしているたくさんの「雲中供養菩薩」様が。52体おられるそうです。

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高い位置にあるので、良く見えないのですが、鳳翔館という、平等院の敷地内にある博物館で間近に見ることができました。木彫りで作られているのですが、身体の形も美しいし、身につけている衣装や楽器も繊細で美しいです。作られた当初は色鮮やかだったということなので、平安時代の人々は本当の極楽のように思ったのではないでしょうか、、

信仰が篤く、良い行いをした人は、天に召される時に阿弥陀如来さまがこの雲中供養菩薩さまたちと共に音楽を奏でながら迎えに来てくださる、といわれているそうです。そういうことなら、きっと楽しい気持ちで召されることができるんだろうねー、と夫さんと話しながら拝見しました。